浅間山の噴火で皆無の状態から始まった植物の移りかわりを実感

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浅間山の最も新しい大きな噴火は、1783(天明3)年になります。 その噴火で浅間山(前掛山)の北麓のすべての植物は失われてしまいました。 それから約240年がたち、今では様々な植物が生え育ってきています。 何もなくなった大地には、初めにコケやツツジの仲間が生えてきます。 噴火で栄養もなく荒れた酸性の土でも生きることのできる植物です。 次にアカマツやカラマツなど日なたを好む木が生えてきます。 その後、ミズナラやコメツガなど日陰でも育つ植物へ移り替わっていきます。 浅間山北麓は植物が移り変わっていく様子がとてもよく観察できる世界的にも貴重なところなのです。 特に、標高1500m付近に広がるガンコウランやミネズオウの大群落は見ごたえがあります。 また、天明3年の噴火であまり影響を受けなかった黒斑山と、大きな影響を受けた浅間山の植物を 比べて見ることができることも大きな特徴と言えます。

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