千トン岩

近年の浅間山噴火によって放出された噴石(岩塊)は、前掛山及び釜山 周辺 に無 数に散在する。 1m を超える岩塊は、傾斜の緩くなった場所や凹地、鞍部に集中して いるが、山体の斜面や隣接する黒斑山の尾根沿いにも大小のクレーターや噴石を確 認することができる。 その中でも「千トン岩」は、 1950( 昭和 25) 年 9 月 23 日の噴火で噴出された巨大な火 山岩塊で、最近の噴火で噴出されたもののうち、現存する最大のものとされている。 その大きさから地元では「千トン岩」と呼ばれるが、実際には 2 3 千トンはあるものと 推定されており、火山噴火のエネルギーの大きさを感じることができる。