シラハゲ

群馬県側裾野から浅間山をのぞむと、黒斑山の東側に白色の崩壊斜面が見える。 地域では、この部分を「シラハゲ」と呼んでいる。位置は、黒斑火山の崩壊カルデラ東端 の鋸岳北斜面に当たり、最大幅約 200m 、 標高 1,850 2,000m の範囲である。この部 分は上部を前掛火山の降下火砕物に覆われ、下部は層厚 10m を超える仏岩火山の 嬬恋軽石に覆われている。いずれも降下堆積物であるため固結しておらず、崩落が 絶えない。従って、パイオニア植物も侵入できず、淡黄色軽石層がむき出しの状態に なっている。