常林寺

享禄年間に樋口の里旧樋口屋敷所在地に創建されたのがはじまりとされる。 ただし、常林寺世代過去帳によると、1555(弘治元)年無庵正慧和尚が 開山する以前から前住七師約200年に亘り前身となる寺があったとされる。 1783(天明3)年の噴火では、長野原町の村々も大きな被害を受けた。 小宿村の常林寺も鎌原土石なだれに押され、その後、20年余りの間は寺を嬬恋村今井に移していたが、 文政年間に本堂を再建整備して現在に至っている。 土石なだれに流された寺の梵鐘は、15kmも下流の川原畑で1910(明治43)年に発見された。 その梵鐘は現在、浅間火山博物館に展示されている。