古嬬恋湖

鎌原大笹エリアには「古嬬恋湖」と呼ばれる過去の湖の堆積物が点在しており、 その地層を「嬬恋湖成層」と呼んでいる。これらの湖成層の分布域は、東西11.5㎞、南北9㎞になり、標高差は300ⅿを超える。 成因としては、烏帽子火山群の火山活動によって当時南流していた吾妻川が堰き止められてできたという説が有力で、 湖成層の堆積物からは、火砕流や泥流が見られ、当時の火山活動が活発であったことが推察される。 また、ゾウの歯や花粉の化石などから、当時の生物環境の様子を知ることができる。 火山が噴煙を上げ、ゾウがいる情景をイメージすることで、ジオを学ぶ楽しさを教えてくれる魅力的なサイトである。