六里ヶ原の火山荒原

現在の浅間山を形成する黒斑山、仏岩、前掛山の各年代での火山活動で、火砕流、溶岩流、 岩屑なだれなどが繰り返し堆積し、植生が未発達な火山荒原を形づくっている。浅間白根火山ルートには、 駐車可能な六里ヶ原休憩所があり、そこからは荒涼とした広い大地を一面に見ることができる。 本サイトでは、浅間火山を見上げ、その生成史の概要を振り返ることができる。一番西側の黒斑火山は、 山体崩壊した崩壊崖の一部が見られる。目の前は最も新しい前掛火山になるが、東側尾根の途中までは 仏岩火山の斜面になる。仏岩火山を基盤として、前掛火山が生長したことが分る。また、その東方には 小浅間溶岩円頂丘が見える。小浅間山は半円形の特有な形であり、成層火山との比較で火山の形態を学ぶのに適する。